【完】素直になれよ。



こんな恥ずかしいこと言うなんて

ほんと、私じゃないみたい。


「よくいえました。」


なのにこうやって頭を撫でられると

また嬉しく思ってしまう。


私って相当単純?


でもこんな風に思えるのは
織川…だからなんだ。



キーンコーン……



「あ。やべ…授業……」


チャイムを聞いて
織川は私から手を離してしまう。


…少し寂しい……。



「そーじゃんお前、先生にちゃんと許可とってきたんだろうな?」


「……微妙。」


「微妙って…」



先生は織川の答えに苦笑いした。



あ……そういえば
織川、体操着……。



って…そっか私、体育のときに倒れて


だから織川が…??


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