あの一瞬…





ゆっくり歩いていたはずなのに、いつの間にか家の前に着いていた。







「着いちゃったね。また遊ぼうね!…じゃ、また学校で。」






私が家の中に入ろうとした時、




「…待って!」





京が止めた。





「どうしたの?京。」





「最後にさ、キス……してもいい…?」


!?



京が顔を赤らめながら聞いてきた。






私たちはまだキスをしたことがない。




する勇気がない。



でも、早くしたいし、今ならできる気がする。







「するなら部屋のなかでしよう?外だと恥ずかしいから。私、1人暮らしだし…。中、入ろ?」






私も今、すごく顔が赤いと思う。恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。





数拍待って、京が口を開いた。









「…分かった。家の中に入ろう。」





なんて、今はどうでもいいことだけど。






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