thermos flask
 
「ただし、誰か1人でも本当につらくなったら、5人そろって部長の所に行くよ。」



 未来はそういいながら、私たち一人ひとりの顔を見た。



 つらい決断だけど、私の心はすごくあったかくなった。





 「練習前にやってる円陣組もっ!!」



 「さゆき、ここではちょっと・・・。」



 「とか言いながら~。未来、ちゃっかり、さゆきと肩組んでんじゃん!!この青春ガールたちは、はずかしいったりゃありゃしないわね、皐。」



 「とかいいつつ、麻紀も未来と肩組んでるじゃない。千鶴、さゆきと肩組めるよ。」



 「やったー!!さゆき、一言お願いします!!」




 「えっ、えっと・・・・。



 最後まで突っ走っていくんでよろしく!!」

 


 ≪≪よろしく!!≫≫




 5人で言った、よろしくの声が予想以上に大きくて、笑いあった。
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