私はしがない執事です
「――まぁ、一割冗談ですから気にしないで下さい」
気にするわ。一割って…残り殆ど真実って事だろうが。どこ一割冗談なんだよ。
「因みに一割冗談は、私が瑠璃さんに料理を教えるという所です」
一番冗談じゃあってはいけない所じゃねーか。
「このメモを見れば全部分かります。手順も書き込んであるので大丈夫かと。私はもう覚えているので、それは差し上げます。大事に取っておいて下さい」
そうして新城さんとのお料理教室は料理を何も作らないまま幕を閉じた。
こんなお料理教室って…有りですか?