余命1年の姫










私は、ずっと泣いていた。





がっしゃーん





すぐ横にあった花瓶を、落としてしまった。





「もう、花は、馬鹿ねぇ。」





馬鹿って言われてもいい!架鈴が、生きてるんだから。





「あはは!」





架鈴?





笑ってる。架鈴が、笑ってる!





ガラ





「花?」





南達がきた。





「花…。」





私は、頭を強く震った。





「違うの!」










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