恋メール


放課になり、愛悠は私のもとへとやってきた


「さて。聞かせてもらおっか」


「・・うん。」



いつも愛悠に相談する場所は、決まって屋上。




真っ青な空の下で相談すると、なんだか落ち着くんだよね__





表情変えずに、最後まで聞いてくれた愛悠はとても優しかった



「美紅。」



「ん?」



「現実を見て。蓮くんとは会ったこともないんだよ?そばにいないんだよ?
そんな人好きになっても無意味でしょ?」



久しぶりに、刺のついた愛悠のコトバが降りかかってきた



「・・そうだけど。」


「私は、こんなこと言うのもあれだけど。翔のほうを味方する。
今回の美紅は間違ってるよ。」



”間違ってる”


確かにそうかもね



たかがメールだけの関係で、好きな人を傷つけてバカみたいだね




「わかった。今日、お見舞い行ってくる」


「うん。頑張って。ちゃんと思ってること伝えるんだよ?」



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