ありがとう。言えるかな
俺と父さんは車に乗って来る時に買い物をした近くのスーパーに花火を買いに向った。

来る時の買い物で俺が黙って花火を見ていたのを父さんは知ってたみたいで

だから俺と花火を買いに行ってくれたのだ

『好きなやつ買いな、何でもいいから隆がやりたいのでいいんだよ』     
その言葉に俺は甘えて

『これいっぱい入ってるから欲しいあーこれも欲しいーよ』

『どれどれ、おー面白そうなのばっかだな隆はやっぱセンスがいいな』

『でしょパパ』

なんだか偉そうにしている俺は

『じゃあーパパセンスのいい僕が選んだこれがいいな』

二・三袋くらいの花火を父さんに差出した

『じゃあ買いに行こうか』

『うん行こ』

俺は嬉しそうに父さんと手を繋いでレジに向い車に乗ってみんなのいる場所に戻ったのだ。
着いてみるともう外は暗く花火をするにはいい時間で空にはキレイな星が輝いていてとてもいい雰囲気だった。

さっそく花火が入ってるビニール袋を隠しながら父さんと

『ただいまー』

みんなに言った。

『あれ?何処に言ってたの?』

兄が不思議な感じで聞いてきた。

『おねーちゃんとママは?』

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