フェイク
料理を食べた後、ケーキとコーヒーが運ばれて来た。



「お誕生日おめでとうございます」

と言ってウェイターが私の前に置いたいちごのケーキには、火の付いた細いロウソクが1本。



驚きと嬉しさに、目を見張ったまましばらく呆然としてしまった。



「ケーキ屋の店員さんにケーキのサプライズってのも
なんか微妙かなとは思ったんですけどね……」


ウェイターが立ち去ってから、翼さんは照れ隠しのように弁明した。


「いえ、そんな……

嬉しいです、本当に」
< 138 / 200 >

この作品をシェア

pagetop