フェイク
こうして並んで歩いてると、私たちもカップルのように見えるんだろうか。


……いや、それにしては少しぎこちないかもしれない。


会話らしい会話もしていなければ、手も繋いでないし。



それよりも、さっきから翼さんに気まずい思いをさせているであろう事が気に掛かった。


カフェにいたときはあんなに会話が弾んでたのに。


きっと、私が変に目立つ格好をしてる上に無口だから、翼さんも話し掛けてくれなくなったのだろう。



どうしよう……。



「理緒さん」


「はい……あれ?」



隣にいるはずの翼さんの姿が無い。
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