黒猫が懐くまで。



はぁ…。



強引に教室に連れてこられたけど、ここでも視線と声がダブル攻撃で心が痛いっす。




日向 陽斗、覚えてろよ…。



「クスッ。覚えておくよ、高木さん。」



…はっ!



また、心の声が口に出てしまった。





この癖、どうやって直そうかな…。





ガラガラ…。



「おーい。席つけ〜!」


ガタッ…ガタガタ…。





あっ、言い忘れましたが只今、夏入り前でございます。



「よしっ。始めるか。」


「今日はテ「みっちー何の話しなんだ?」



「…チッ。」



うわっ⁉教師が舌打ちしちゃってるよ。



「今日は夏休み前のテストについてだが、赤点1つでもとった奴は夏休み中補修だからな。覚悟しとけよ、特に草野!」


「はいっ。さーせんした。」


「あぁん?何がさーせんだコラ!」


「ひっ。すっ、すみませんでした‼」



あらら、可哀想に。


話そうとしてることを聞くからだよ。



それより、みっちー…



あなた元ヤンですか。









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