黒猫が懐くまで。
「ねぇ、高木さん。聞いてる?」
「はいはい。聞いてますよ。それより。いい加減に手、離してもらえます?」
「どうして?だって、離したら逃げちゃうでしょ?」
っ…!
「アハハッ…図星だった?」
はいはい。図星ですよーだ!
「クスクスっ…。高木さん、僕に隠し事しようなんて100年早いよ。」ニコッ
100年って…
どんだけ先なんだよ。
「クスッ。じゃあ、教室に行こうか。」
ニコッ
「…はい。」
…くっ。
この笑顔、威圧感が半端じゃない。