まほろば【現代編】
【リュウサイドⅤ】

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東京からの戻りは新幹線を使ったので、行きよりもだいぶ楽に戻ってくることが出来た。

紗綾は疲れたといって部屋にこもってしまったし、ホムラは白虎を見せるとそのまま白虎を連れてどこかに行ってしまうしで急に手持ち無沙汰になると、どうしてもハルカのことが頭に浮かんで仕方がなくなる。

じっと家で待っているのも性に合わないのでとにかく、少しでもハルカの近くに行こうと思い、家を出た。

ハルカの家まで押しかけるわけにもいかなかったので、近所の神社でハルカが通りかかるのを待っているうちにいつの間にか眠ってしまっていたらしい。

目覚めたときにはハルカの顔が目の前にあった。

久しぶりに会うハルカの存在に、自然と笑みがこぼれてしまう。

しかし、その穏やかな気持ちをぶち破ったのが真人の存在だった。

アイツは、何なんだ？　

あの気配は……。

真人が去っていくのをハルカが追おうとしていた。
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