まほろば【現代編】
だから、しばらくはこれで他の妖たちも大人しくしているはずだ。

その間に、やらなくてはいけないことがたくさんある。

この地は、四神相応で守護されていた。

つまり、東に流水をもって青龍、西に大道をもって白虎、南に澤畔をもって朱雀、北に高山をもって玄武。

その中心に、ここ、中臣家が置かれている。

しかし、それが数ヶ月前何者かによって破られた。

一度破られた守護は強い呪詛となり、それを鎮めるためには新たにより強固な守護を置かなくてはいけない。

それにしても、ハルカにどこまで話せばいい? 

ハルカは全くこれっぽっちも疑問に思っていないみたいだが、ホムラは朱雀だ。

まだまだ、成長途中ではあるがそれは間違いないだろう。

この地に、再び結界をはる場合にはホムラの協力は必要不可欠。

そのために、永遠の別れになるかもしれないが……。
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