別れ道での約束
「第2、第3はこっちの大学を志望することも考えているんだ」


大智がこっちの大学に進学したら、私たちは別れなくていい?


でも、こっちの大学になったら、大智は夢を諦めることになるのでは?


複雑な気分が入り乱れる。


「咲良は第2、第3はどうするの?」


「第2は別の美大だけど、第3は短大にしようかと思っている」


つまり…第1、第2がダメなら私だって夢を諦めることになる。

妥協はしたくない。志望大学がダメだったら、夢は諦める。縁がなかったことにしようと思っていた。


「そうか…。でも、やっぱり夢は叶えたいよな」


「うん」


ずっと、いつまでも、いつも大智のそばにいたいというのも私の夢。

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