別れ道での約束
「望月さん、ちょっと話したいのだけど、いいかな?」


沙希ちゃんは私の隣りに並び、挑戦的な目をする。


何が言いたいのだろう。怖いと思ったけど、聞かなくては。


「うん、いいよ」


私が了解すると駅近くのファーストフード店に誘われた。


今日、大智は部活だから別々に帰ることになっていた。


ファーストフード店まで無言で歩く。


飲み物を買って、向かい合って座る。


とても空気が重い。

話があるなら、早く話してくれないかな。


沙希ちゃんは一口飲んで、やっと口を開いた。


「大智と付き合っているんだよね?」


< 115 / 261 >

この作品をシェア

pagetop