別れ道での約束
「あたし、応援に行くね」


一回戦が行われる日、文化部の生徒は自由登校になる。

大体の生徒はどこかの部の応援に行く。


「うん、咲良が応援してくれたら勝てる気がする」


「クスッ、じゃあ、絶対に勝ってね」


「咲良の顔見ながら、シュート決めるからゴールの上に立っていろよ」


「えー、そんなの無理だし、怖いよ」


私たちは笑いながら、図書室のドアを開ける。


「お疲れさまです」


「ああ、ご苦労さま」


受付カウンターに座る司書の先生と挨拶を交わす。


「じゃ、私はあがるから後はよろしくね」


私たち図書委員と交替で、司書の先生の勤務は終わりになる。


「お疲れさまでした。さようなら」
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