別れ道での約束
ちゃんと覚えていてくれたんだ。


「忘れているかと思った」


「こんな大事な日、忘れるわけねーよ」


特別な日だと思っていたのは、私だけでなかった。


そして、また…


今日という日が特別な日になった。


誰もいない大智の家。

2人だけしかいない大智の部屋。

いつかそうなることは私だって、予感していたし、望んでいた。


初めては大智にあげると心に決めていた。


いざとなると緊張したけど、大智は優しかった。


大智が見つめる優しい瞳が好き。


ずっと私だけを見つめていて。

ずっと私だけを好きでいて。
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