別れ道での約束
「望月さんの絵は幻想的な感じででほのぼのしているよね。癒やしの絵だね」

助教授が優しい目を向ける。


癒やしの絵、自分の絵をそんな風に表現してもらえるとは思わなかった。


自分の絵を認めてくれる。
その瞬間は身震いするほど嬉しい。

特別な才能があるとは思っていないから、日々努力をしているつもりだった。


教授と表彰式の日のことを確認した後、テニス部に向かった。


「咲良、遅かったな」


私の姿を見た涼太が汗をタオルで拭きながら寄ってきた。


「うん、もうあまり時間ないね。今日は何も出来ないな。見学してるよ」


苦笑する。

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