別れ道での約束
大智は約束を破ろうとしているのだろうか。

私との約束を守るつもりはないのだろうか。


私ではない人と将来を一緒に歩くことを望んでいるの?


そんなの嫌だ。


大智と結婚するのは私なんだから!隣りに並ぶのは私なんだから!


左手の薬指にあるリングを眺める。


大智とお揃いのリング。


大智の指にもちゃんと嵌まっているはず…でも、自信がない。


このリングが私たちの絆で、お互いを信頼出来る証しなのに。


その絆と信頼が壊れていく気がした。


私はこれからどうしたらいいのだろう。
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