太陽と光
「見るな見るなー!」
恥ずかしいっ!
生きていて、人に笑顔を見せたのは 初めてだ!
思いっきり、手で顔を隠す。
ぐいっ――…。
力強く、手がほどかれた。
「ひーちゃんの笑顔…、見せてよ」
太陽は、上目遣いで私に言う。
こーゆー目に、弱い私…。
「…顔も赤いじゃん」
当たり前だよ!
教室にいっぱい人がいるのに、こんな事していたら、怪しまれるじゃん!
「~…っ
ここでは、無理。またいつか」
「ちぇーっ。…まぁいいや」
やっと手を離してくれた。
…?
さっきから、心臓の鼓動が速い。