太陽と光


ううん。



気のせい気のせい。







私は、恋なんてしたくもないんだ。






そもそも胸の鼓動が速いのは、楽しくて、興奮しているせいだよ。









うん、そう。







一生涯の中で、恋なんてしなくていい。

めんどくさいだけだし。







――キーンコーンカーンコーン…








チャイムが鳴り、一斉に席に着く。






「ひーちゃん、ひーちゃんっ!」






小声で、話してきた。





…一体、授業中なのに。






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