私の婚約者は特殊捜査官
急いで車を降りた私たちの

目に飛び込んできたのは、

手に手錠をかけられた隆弘の姿。

・・・

私はこの日の為に、

今まで頑張ってきていた…

・・・

それなのに、

何でこんなに胸が苦しいのか。

・・・

切ない目で隆弘を見つめると、

隆弘は私に気付き、

優しく微笑んだ。

・・・

「もう、偽物の封筒だって気づいたのか?」

「・・・たかひ・・ろ」

・・・

「理子には、

こんな姿は見られたくなかったんだがな?」


「・・・何を」

・・・

『さぁ、相馬行くぞ』

隆弘の横に立っていた警官が、

腕を引っ張った。
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