私の婚約者は特殊捜査官
私の片手に、何かを握らせた。

・・・

秀の手が私に触れ、

ドキッとする・・・

・・・

このまま時間が止まればいい。

秀の大きな手に、

ずっと触れられていたい・・・

・・・

隆弘は、それには気づいていなかった。

・・・

私はそれを落とさないように、

しっかり握りしめた。


・・・

車の中、

隆弘は大きく溜息をつく。


「爆弾なんて、卑怯よ」


「フッ、これが爆弾・・・ですか?」


「・・・え?」


・・・

よく見ると、

確かに爆弾に見えるが、

本物じゃ・・・ない。
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