私の婚約者は特殊捜査官
5.琴美と言う名の刺客
【秀side】

署内会議室。

次の作戦を練っていると、

すぐ傍の電話が鳴り響いた。

・・・

「はい、〇☓警察ですが」


「大河内さんが電話応対とは、

他の人はいなかったのですか?」


そう言って笑う電話の主。

「オレが一番近くにいただけだ…

で?アンタは誰だ?」


「お分かりのはずでしょう?

相馬ですよ」



「…なんの用だ?」

冷たく言い放った俺に、

隆弘はクスクスと笑う。


「貴方の命より大事な、琴美さんと、

会わせてあげると言いたくて、電話しました」


「・・・何?!」


「フッイイですね、その反応」


「・・・うるさい」


「これから言う事を、

しっかり守っていただければ、

約束は守ります」
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