青空バスケ―3rd―
「もし結果が悪くても……あぁ、このチームでバスケができてよかったなって……そう思える方があたしは良いと思う」
バスケは一人じゃできないから。
良い仲間と出会えて……初めて楽しめるスポーツだと思うから。
「そういうチームが作れたら、きっと一生思い出に残ると思う」
「俺に作れますかね……」
「作れるよ。
だって、頑張るのは洋輝君だけじゃないから」
「え……?」
「良いチームはみんなで作っていくんだ
よ」
一人が張り切ってたって、みんなのやる気がなかったら何にもできないから。
チームプレーってそういうものでしょ?
「だから……一人で頑張ろうとしないで。
みんなついてるよ。
辛かったら……無理だと思ったら素直に頼ればいいんだよ。
みんなだって、一人で抱え込まれるより相談してくれた方が……」
……そこまで言って、あたしは口を閉じた。
大切な人が一人で悩んでる姿を見るより……相談してもらった方が嬉しい。
もし……そんな大切な人が自分じゃない別の誰かに相談していたら……
別に大和が頼りないと思ってたわけではないし……蓮ちゃんやアキ君に特別な感情があったわけでもないけど……。
でも……ちょっとショックかもしれない。
大和に相談すると、自分が甘えすぎてしまいそうだった。
忙しそうな大和に余計な心配をさせるのは悪い気がした。
でも、これは全部あたしの主観で……
大和は……