青空バスケ―3rd―

「大地……話があるんだけど」

「……何?」


飛田はまっすぐ秋山を見ているが、秋山は若干目をそらしていた。


「……ごめんな、大地。
俺のせいで変な気遣わせて……」

「違……あれは俺が……」


飛田はゆっくりと首を横に振った。


「転んだのは完全に俺の不注意だった。
だから、骨折したのも俺の責任」

「洋輝……」

「……悔しいよ。
試合に出れなくなって……。
俺、次の大会で良い成績残して……自分に自信つけたかったから」

「………………」


……秋山は辛そうに顔を背けた。

それでも、飛田は話を続けた。


「でも、折れちゃったものはしょうがないから……。
悔しいって気持ちは俺の中に残ってるけど……でも、俺はその分みんなに頑張ってもらいたい」


飛田……。

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