青空バスケ―3rd―
「先生が友達と絶縁状態だった時の話です」
絶縁状態……。
あぁ……暁弥のことか。
「その話聞いて、大地に本当の気持ちを言おうって思って。
栞奈さんにはいろいろ助言してもらったから……」
「どこかの誰かが言いそうな言葉だなとは思ってたけど……まさかお前が栞奈に会ってたとはな」
「栞奈さんの言葉って、何か心に沁みてきますよね。
不思議と本当にできるような気がしてきて……」
……そうだな。
俺もいつもアイツに助けられてきたから……。
チビでチワワみたいな一見か弱そうな奴だけど……俺達部員をずっと支え続けてくれた、頼もしいマネージャーだった。
「俺、これから頑張ります。
頑張って……先生がいた時のような……それ以上の良いチームにします!
それでインターハイを目指します!」
「……楽しみにしてるよ」
俺達以上のチームか……。
それはそれは……強力なライバルになりそうだな。
そんなことを思いながら、俺は小さく笑った。