青空バスケ―3rd―

梨子がそれを望まなかった……って、どういう意味なんだろう……。

梨子さんだって……多分蓮ちゃんのことすきなはずなのに。


んー……恋愛って難しい。


はぁ、と息を吐くと少しだけ白くなった。

寒くなってきたなぁ……。


「あの………!!」


突然、後ろから声をかけられてあたしはビックリした。

恐る恐る振り返ると、そこには……


「梨子……さん?」


間違いない……梨子さんだ。

梨子さんは走ってきたのか、少し息が切れていた。


「どうしたんですか……?」


あたしが聞くと、梨子さんは少し躊躇いながら口を開いた。


「ちょっと……お話がしたいんですけど……」

「お話……?」

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