青空バスケ―3rd―

「……それ、誰から聞いた?」

「監督。
俺、バスケ部の監督と仲良くて。
で?
そのマネージャーとは今どうなんだよ」

「……そろそろ朝の会議が始まる時間ですよ」

「えぇ!
ちょっと、大和ちゃ~ん」

「三倉先生、お静かに」


栞奈とは至って順調。

これといって問題はない。


付き合い始めて七年……いや、もう八年目に突入したわけだけど……


「あーあ、俺も彼女欲しいなー……」

「この前いい子見つけたとか言ってたじゃん」

「ダメだったんだよ。
婚約者がいるとか言われて……。
あー……俺も早く結婚したい!」


結婚……か。


栞奈と……結婚……。


「大和ちゃん?」

「何……ていうか、学校でその呼び方やめろって」

「大丈夫!生徒の前では威厳をもった呼び方をするから!」


どんな呼び方だよ……。

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