青空バスケ―3rd―

部長の飛田、マネージャーの真鍋、副部長の秋山。

この三人を見てると、昔の俺達を見てるみたいで懐かしく思えてくる。


「ちなみに……じゃじゃーん!!」


秋山は突然写真を取り出して俺達に見せた。


「こんなものを部室で発見しちゃいました!」

「これ……高瀬先生だよな?」

「うわ~……先生若いですね!」


秋山が俺達に見せたのは、インターハイ二回戦……俺達の引退試合の日に取った写真だった。


「懐かしいな……これ」


写ってる、懐かしい仲間達。

卒業してから一度も会ってない奴もいるけど……みんな元気にしてるかな。


「何か先生が俺達と同じユニホーム着てるって変な感じ」

「あ、洋輝!
この人ってもしかして……この前監督が言ってた人じゃね!?」


突然秋山が栞奈を指差してそんなことを言い始めた。


「あぁ!本当だ!」


すると、飛田と秋山がニヤニヤしながら俺の方を見た。


「な……何だよ……」

「先生、この人でしょー。
先生の恋人!」

「え、恋人!?
どれどれ!?」


真鍋が興味津々そうに写真を覗き込む。

俺はその写真を取り上げた。


「はいはい、もうおしまい。
お前ら、早く練習に戻れ」

「えー、いいじゃん。
先生、彼女さんとは順調なの?」

「飛田、このバカ連れて行け」

「ほら、大地。
練習戻らないと監督に怒られるぞ」

「あたしもドリンク作らなきゃ」


三人は渋々練習に戻っていった。

< 6 / 201 >

この作品をシェア

pagetop