青空バスケ―3rd―
部長の飛田、マネージャーの真鍋、副部長の秋山。
この三人を見てると、昔の俺達を見てるみたいで懐かしく思えてくる。
「ちなみに……じゃじゃーん!!」
秋山は突然写真を取り出して俺達に見せた。
「こんなものを部室で発見しちゃいました!」
「これ……高瀬先生だよな?」
「うわ~……先生若いですね!」
秋山が俺達に見せたのは、インターハイ二回戦……俺達の引退試合の日に取った写真だった。
「懐かしいな……これ」
写ってる、懐かしい仲間達。
卒業してから一度も会ってない奴もいるけど……みんな元気にしてるかな。
「何か先生が俺達と同じユニホーム着てるって変な感じ」
「あ、洋輝!
この人ってもしかして……この前監督が言ってた人じゃね!?」
突然秋山が栞奈を指差してそんなことを言い始めた。
「あぁ!本当だ!」
すると、飛田と秋山がニヤニヤしながら俺の方を見た。
「な……何だよ……」
「先生、この人でしょー。
先生の恋人!」
「え、恋人!?
どれどれ!?」
真鍋が興味津々そうに写真を覗き込む。
俺はその写真を取り上げた。
「はいはい、もうおしまい。
お前ら、早く練習に戻れ」
「えー、いいじゃん。
先生、彼女さんとは順調なの?」
「飛田、このバカ連れて行け」
「ほら、大地。
練習戻らないと監督に怒られるぞ」
「あたしもドリンク作らなきゃ」
三人は渋々練習に戻っていった。