青空バスケ―3rd―
結局、俺は蓮と一緒に近所の居酒屋に来ていた。
「……へぇ。
キャプテンが怪我か……」
「副部長は自分のこと責めて落ち込んでるし……。
二人の関係はぎくしゃくしてるし……」
俺はグラスに残っていたビールを一気に飲み干した。
「大変だな、高校生も」
「大変だよ」
「ま、大和のプライベートも結構大変そうだけど」
そう言って蓮がグラスに口をつけた。
「どういう意味だよ」
俺が聞くと、蓮は俺の方を見て小さく笑った。
「何かありました、って顔に書いてある」
「そんなわけ……」
「大和、分かりやすいからな。
特に岬のことになると」
ピクッと反応した俺を見てやっぱり、と蓮が笑った。