危険な彼女。

「ふざけんなよっ!バカ怜太!」


頬を叩かれたと認識するまでに数秒を要した。


驚きのあまり口をパクパクさせている俺に、理緒は続ける。

「…そんなにアタシが嫌い……か?」

目からは何かが零れおち、部屋に敷かれたカーペットを少しずつ濡らしていく。

顔を真っ赤に染め、目から落ちる涙を必死に隠そうとしているその姿はーーー


状況が状況なので決して口に出せないが、とても可愛く見えてしまった。









< 27 / 93 >

この作品をシェア

pagetop