危険な彼女。
「怜。私が特別に一緒に行ったげるから!」
茜はそう言いながら椅子に座っている俺の腕を引く。
「…」
俺は始め、授業をサボりたいが為に椅子にしがみついていたが、先程の出席簿を
見せられて仕方なく授業に出る事にした。
茜が俺の手を強く、強く握っている。
連中からの羨ましそうなオーラに対抗して「そんな、いいものじゃねぇよ」と目配せした隙に見たのは、茜の真っ赤になった横顔。
一瞬胸が高鳴り、なんともいえない感情に襲われる。
…まさか、今朝のラブレターを出したのは……
と考え始めた俺のパニック思考を、正常思考が遮る。
いや、そんなはずはない。
コイツとはただの幼なじみなのだ。