ブスも精一杯毎日を生きてるんです。
傷
どれくらいたったのだろうか。
気づけば時計の短針は6を指している。
外はもうすでに薄暗く、午後の6時であろうことは容易に予想できた。
薄暗く広い部屋に一人、いや一人と一匹は少しだけ寂しい。
早く帰ってこないかなー、
なんて、初対面の相手に思ってしまうのはダメなことだろうか。
「にゃー…」
相変わらず足にすり寄ってくるこいつも多分、同じこと考えてる。
主人を待つペットの気持ちが今ならわかる気がした。