ツンデレ男子を愛します(仮)
2人の決心-萌花-
ふぅ。
ついさっき、お母さんが入ってきて突然の引っ越しを告げた。
なんとなくそんな気はしていた。
夜中、お父さんとお母さんが何か話しているのが最近よく聞こえたから。
今は美可の部屋にいって、伝えてるんだろう。なにやら隣の部屋で美可の叫ぶ声が聞こえた。
「どうしょう…」
一番に頭に浮かんだのは
幼なじみの純壱の顔だった。
二度と会えなくなるわけではない。
でも、会うのは今より断然難しくなるだろう。
なんだか隣の部屋が静かしくなった。
「美可…」