Dear Endless.


「悲しい?」


「…悲しくない」



「俺を見て」


「っ――…やだ」



麗を拒否するように肩を押し返して顔を背ける。

と、嗅ぎなれた大好きな香りに包まれた。


それは私を抱きしめる麗の香り。




「好きだよ」


「…っうるさい……ッ…」



後ろから抱きしめられたまま、急に首筋を舌でなぞられて反応してしまう愚かな私。


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