Dear Endless.
「…もっと」
「もっとないて」
「ん~~ッッ…――!」
「ねぇ俺が好き?」
「…ッ…すきじゃないっ!」
「好きって言って」
眉を下げて私を見つめる彼は近くにあったコンセントに手を伸ばし、それで私の両手首をまとめ上げた。
「……きらい…っ」
下唇を噛む私は簡単に嘘を吐く。
「………咲…頼むから…、
――…壊してしまいたくなるんだ」
歪んでる。彼はおかしい。
うまくいくはずない。
この先麗と私にハッピーエンドは存在しない。
それでも、それならせめて。私は願ってしまう。
「ねえ、言って…」
私に縋るような彼は綺麗すぎて。
「…………っ…好きよ…」
ねぇ、私を壊すのは麗がいい。