いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
だから、好きな人誘ってんじゃん!



とも言えないし、なぁ。



あたしが戸惑っていると、



「まぁ、陽向がいいなら、俺は別にかまわねぇーよ」



裕ちゃんが何か思いつめた、表情で言った。



この前、音楽室から見ていた時、何があったか知らないけど裕ちゃんに元気があまりない。



どうしたんだろ。



もしかして本当に木葉先輩と佐々木先輩は付き合っているのかな?



あたしはよく分からないけど、もし本当にそうだったとしたら裕ちゃんの気持ちは分かる。



片想いの辛さなら分かる。



って、ちょっと待って!



今、裕ちゃん、いいって言った!?



「ホントに!?」



あたしは裕ちゃんの顔をじっと見た。



さっき強引に座ったせいか、顔がすごく近くにあった。






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