いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
遅いなぁ。



って言ってもまだ、約束の時間ではないけどねぇ。



裕ちゃん早くしないかなぁ。



そしたら



ピーンポーン



家のインターホンがなった。


来たぁぁぁぁー!



あたしは急いで玄関を開けた。



「はーい♪……ってお母さん」



玄関には大荷物を持っているお母さんがいた。



両手にはエコバッグを持っていてそこからネギや大根が飛び出している。



ということは、荷物があって開けられないから開けてというインターホンか。



「あれ?陽向結局一人で花火大会行くのー?浴衣ちゃんと着付け出来てるじゃない♪」




一人で行かないし。



あたしは中学の時空遥のおばあちゃんから着付けを教えてもらったいた。



うちはお父さんのおばあちゃんもお母さんのおばあちゃんも近くに住んでいないから、うちで着付けをできる人は居なかったんだよね。



今日の浴衣の着付けも自分でした。



「裕ちゃんと行く」



あたしがそう言うとお母さんは目を丸くした。





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