いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
「えっー!?あんたたち付き合ったの!?」



お母さんが嬉しそうに言った。



「違うよー!お互い行く人が居なかったのー!」



あたしがそう言うとお母さんはつまらなそうな顔をした。




その時、



ドアの向こうから裕ちゃんは顔を出した。



「陽向ー!行くぞー?」



裕ちゃんは私服姿だった。



「ほーい、じゃぁ、お母さん、行ってくるね」



あたしはドキドキする気持ちを抑えて平常心を保ちながら、言った。




「行ってきまーす」



裕ちゃんがお母さんに言った。




「いってらっしゃぁーい」




あたしたちは歩きだした。



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