いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
「バカっ!」



あたしは裕ちゃんにそれだけ怒鳴ってから教室を出た。



「おい!?陽向?!」



裕ちゃんのそんな言葉なんて無視!



あたしは行く宛もなく走り出した。



そして誰もいない事を確認し、音楽室に入った。




裕ちゃんのバカ。



あたしの頬に涙が伝う。



こんなに裕ちゃんが好きなのにどうして気づいてくれないの?



あたしじゃダメの?




大好きなのに。



裕ちゃん…。



あたしは制服のポケットから音楽プレイヤーを取り出した。




イヤホンを耳につける。




こんな時は音楽を聞くと落ち着くんだ。






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