ありがとうと伝えたい


ゆうなとわいわいしながら校門を入っていくと

オネェ教師 坂田(本人は違うといってる)が
みんなの服装チェックにかかってていた

「ほら、そこ!スカート短い!ちょっと君!ボタン外れてる!」

坂田の鋭い指摘に
みんなは嫌々いいながらも言う通りにしていた。

次は私とゆうなの番。
私が深呼吸すると
坂田はすぐさま私と
ゆうなをみた。
そしてにんまり笑った。

「君達は合格!やるねー!はい、次!」


「やった!かなみ合格だって!」

ゆうなと私は二人でハイタッチした。

なかなか合格をもらうことがなかったので
私は半分信じられなかった。
だけど合格したからいいや。

ゆうなと二人でクラスへ向かってる途中

騒ぎ声がきこえた

やじ馬たちもいっぱいいた

ゆうなと私は顔を見合わせた。

奥のほうから
声が聞こえた。

「ふざけんな…」

激しい憎悪で一人の男は睨んだ。

もう一人の男は
立ち上がり言った。

「大事にしないやつがわるいんだ」

にやって笑ったその男。
私は不気味さを感じた。
その男は
ふと私に目をむけた。
私もそいつに目を合わせた。

…どっかでみたことあったような…

そうおもってると男も言った。

「お前、どっかで…」


その瞬間チャイムがなった。
私は現実に戻された。
すぐさまゆうなを追っかけた。

男はいつのまにかいなかった。
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