白い手紙  ~ 二つの心~




 とぼとぼと、下を見ながら廊下を歩いて

 いた。




 ドンッー!!



「わっ!ご、ごめんなさっー....」




 私は誰かとぶつかってしまったらしい。

 恐る恐る上を見上げてみると、かなり

 背の高くて、しかも一つ結びの黒髪

 男の子。かなり大人な人みたい。




「邪魔。どけ」




 ひいっっ!!

 

 固まった私の腕に、人差し指をつんっと

 押されて、私は窓側に派手に転んだ。


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