人貸し屋 外伝

★零 弐

★レイside



「ほら、コーヒーでも飲んどけ」



薄暗いドクターの部屋で

出された温かいコーヒーを飲む



「・・・ありがとうございます」



「礼を言うくらいなら、

 さっきの状況を詳しく説明しろ」



いつにもなく、怒っているドクターが

私の正面に座って聞いてくる



「・・・説明しろ、と

 言われましても・・・」



困ったように微笑み、

ドクターを見る



「はっきり言って、俺は

 お前がそんなこと言う奴とは

 思っていなかった」



「・・・そうですか?」



「お前は・・・どう考えても

 アイツらと一緒にいると思ってた

 アイツらを見捨てたりしないと

 ずっと思ってた」



見捨てたりしない・・・

そんなこと、あるはずない



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