人貸し屋 外伝



零はそう言って微笑むと

顔を痛みで歪ませながら起き上がる



「もう帰るのか?

 体が治るまでくらいなら

 ここにいてもいいぞ」



「いいえ、アナタに迷惑を

 かけたくはありませんから・・・

 ありがとうございました」



そう言って女は

静かに部屋を出て行った



ここにあるのは

人のぬくもりを持ったままの

古臭いベットと

小さな瓶だけだった



そっと、その瓶を開けると・・・

大きな大男が前に現れる



「・・・・・・マジかよ」



「・・・・・・・・・・・・・・・」



大男が、前に・・・

マジかよ



< 14 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop