人貸し屋 外伝

★零 弐

★レイside



満月の月が怪しく光る夜

縁側でその月を見ていると

扉の叩かれる音がした



こんな夜に・・・

と思いつつ、仕事場へ行く



扉を開くと

予想外の人間が立っていた



「・・・どうしたのですか?

 裏口ではなく、こちらからとは」



「・・・お前に、客だ」



だるそうに立っている男

ドクターが女の人と立っていた



「・・・客、と言われましても」



今は、神楽さんが

私の客だ



ドクターと言えど、

こんな夜中に女の人を

連れて来られても困ってしまう



女の人を見ると

困ったようにこちらを見ていた



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