喋るネコ【短編大喜利】
「マイケル…どうかした?」

「え…い、いや、どうもしない。
そうか…魔女は、箒で来たのか…」

僕は無理矢理に話をはぐらかそうとした。



「うん、良くかぼちゃを盗みに来てるみたいだったよ。」

「そ、そっか……」

この季節になると、たまにごっそりかぼちゃがなくなることがあったけど、それがまさか魔女の仕業だったなんて……

って、そんなことより、アレクのことだ。
確かに、アレクは十分年を取ってるはずなのに、そんな様子も全然なくて若い頃と同じように元気だけど、まさか本当に魔女の飼ってた猫の子供だったなんて……
おじいちゃんやおばあちゃんが言ったことが当たってたなんて……



あぁ、なんてこった。
全くびっくりさせてくれるよなぁ…



普通の人ならきっとこんなこと、信じないだろうけど…
僕はすんなりと信じられるよ。
だって、目の前にはしゃべる猫がいて、僕は、一年間、猫になって暮らしたことがあるんだから。



「ねぇねぇ、マイケル。
どうして目を瞑ったら前のことを思い出せるんだろう?
おじいちゃんの真似したら、俺も魔女のこと思い出せたよ。」

「さ、さぁ?どうしてなんだろうな?」

猫としては賢いと思えるアレクの無邪気な言葉にどこか僕はほっとした。



「ま、いいじゃないか。
とにかく、アレク…僕以外の前では……」

「わかってる、わかってる。
耳がたこになるよ。
君と二人っきりの時しか喋らないから、安心しなよ。」

今の言葉はちょっとだけ間違ってるけど……
でも、賢いアレクのことだから、きっとうまくやってくれるだろう。



ただ、この先のことを考えると、ハロウィンの度にアレクがどんな風になってしまうんだろう?って……それが心配なんだけど……



~fin


2013/01/06
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