俺様ヤンキーに気に入られました。




「はい?じゃなくて。知ってるから。てか、今更?」

「え、なんで!?本人のあたしでさえ、さっき気づいたのに…うっそだぁ!!」


そうだよ、麻美の冗談だよ!

「いやいやいやいや。めっちゃ分かりやすいから。あんた。

なのに変に鈍いし…見てるこっちがイライラ☆」


どうやら麻美の言ってることは本当らしい。

なんてことだ!

気づいてなかったのは本人の方だったか!


「で、どうしたいの?滝川君と。」

「え、えぇ///いや、別に…どうしたいとかじゃ…」

「甘い!!そんなんじゃダメ!!」

「時間は待ってくれないよ?」と麻美は付け足した。


「しぃが一番分かってるでしょ?後悔なんかしたくないでしょ?」

……麻美…。


「けど…あたし…祐が……」

「バカ、いいんだよ。あんたは一途すぎだから。」


「でも……」

「でもじゃない!祐に悪いと思うなら、祐の分まで幸せになんなきゃ!!」


麻美………。

「うん。あたし…琉生に告白するよ。」

麻美はニコッと笑った。


「その調子!頑張れ、しぃ!」

そう言って軽く背中を叩いた。









< 47 / 55 >

この作品をシェア

pagetop