俺様ヤンキーに気に入られました。
「はい?じゃなくて。知ってるから。てか、今更?」
「え、なんで!?本人のあたしでさえ、さっき気づいたのに…うっそだぁ!!」
そうだよ、麻美の冗談だよ!
「いやいやいやいや。めっちゃ分かりやすいから。あんた。
なのに変に鈍いし…見てるこっちがイライラ☆」
どうやら麻美の言ってることは本当らしい。
なんてことだ!
気づいてなかったのは本人の方だったか!
「で、どうしたいの?滝川君と。」
「え、えぇ///いや、別に…どうしたいとかじゃ…」
「甘い!!そんなんじゃダメ!!」
「時間は待ってくれないよ?」と麻美は付け足した。
「しぃが一番分かってるでしょ?後悔なんかしたくないでしょ?」
……麻美…。
「けど…あたし…祐が……」
「バカ、いいんだよ。あんたは一途すぎだから。」
「でも……」
「でもじゃない!祐に悪いと思うなら、祐の分まで幸せになんなきゃ!!」
麻美………。
「うん。あたし…琉生に告白するよ。」
麻美はニコッと笑った。
「その調子!頑張れ、しぃ!」
そう言って軽く背中を叩いた。