いつも君は
その夜、ケータイが鳴った。
相手は、佐藤 圭。
いつもなら怯えて出なかったけど、今はなんだか怖くない。
ケータイを静かに耳にあてた。
「・・・・もしもし。」
「真夜、話したい事があって電話した。」
真剣な、圭の声。
私は黙ってきいていた。
「ごめん。俺は今までお前を苦しめてた。あいつに言われて、目が覚めたんだ。俺たち、終わりにしよう。」
その圭の言葉を聞いて、自然と涙が零れた。
あぁ、終わりなんだなって。
愛情が空回りして、残念な事になったけど、私を愛してくれてありがとう。
圭には言わずに、心の中でそう呟いた。
圭は、静かに、電話を切った。
私の耳には、プー、プー、プー、という電話が切れた音だけが鳴り響いていた。