今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
「あんた何!?何やってんの!?返せよ!!」
初めて聞いた彼女の声…。僕はまだ…自分を取り戻せずにその場にだっていた。
「…まだ高校生だよね?タバコなんて駄目だよ…。」
今話してるのは僕?あたまがモヤモヤっとしている…。でも…僕なんだよな…。淡々と話す僕の内側は動揺しているのに…僕は彼女にそう言っていた。
「だから何?あんたになんで私のタバコを取る権利があるの!?」
凄い剣幕で彼女は怒っている。そりゃあ…あたり前の事だろう。
「それは…君が好きだから…。」
僕の口から…そんな答えが出ていた。その直後…心の動揺は更にエスカレートしていった。…確かに僕はずっと彼女を見ていた。気にしていたけど…。自分の中に閉まってた感情…。こんな事…今までなかったのに…。僕の頭のモヤモヤが…少しずつ消えてゆく…。
「…はぁ?」
彼女は不思議そうに僕を見ていた。…顔が熱い…。鏡を見なくてもわかる。きっと顔が赤くなってるんだろう。
「…あんた面白いね!」
そう言うと…彼女は突然笑い出した。
「?」
「だったら…抱いてよ。付き合ってあげる。」
彼女が…さっきの僕以上に信じられない事を言い出した。…それを聞いて…僕は僕なりの決意を思い出させられた。
「…出来ないよ。」
彼女にとって…多分、冗談
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